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もう1本のハリウッド作品は、R指定の大ヒットコメディー・・・
『テッド』・・・ 堅い話は抜きでとても楽チン、たまにはこういうのもいいかもね。 いじめられっ子にさえ無視される、独りぼっちの少年ジョン・・・ クリスマスにもらったテディベアと、本当の友達になれるよう天に祈りを捧げたところ・・・ その祈りが通じ、魂が宿ってしまった “ぬいぐるみ” の<テッド> そして、二人(?)はお互い一生、親友同士であることを誓い合います。 そして、それから27年・・・ 今や35歳にもなって、B級映画やコミックに目のないチョッとオタク系で、ちっとも自立出来ないジョン。 片や、一時は「奇跡のテディベア」ともてはやされたテッドも、幻覚キノコで逮捕されて人気が急降下(こういうエピソードが皮肉っぽくて笑えます・・・)、下品なジョークと女のことで頭がいっぱいの、ただのオヤジな “ぬいぐるみ” ・・・ こんな二人(?)に、やっとこさ見つかったジョンの恋人がからんで、ひと悶着起こります。 大体分かるように、ハリウッドお得意の典型的なB級コメディです。 キャラクターが “ぬいぐるみ” ということを除けば、その設定もストーリー展開も、すべて予定調和の世界・・・ 何も考える必要はないし、論評のしようもありません。 とはいえ、ジョンたちがいまだに狂喜する、80年代の大ヒット映画「フラッシュ・ゴードン」のサム・ジョーンズや、コンサートの場面でノラ・ジョーンズが実名で登場したり、そこそこ派手なカーチェイスもあったりと、なかなか見せ場も盛り込まれていて、けっこう面白いことは面白い。 そして、何といっても動く “ぬいぐるみ” の<テッド>がサイコー・・・ 酒は飲むわ、マリファナは吸うわ、下ネタを連発し、おネエさんが近づいて来れば、すかさずおっぱいをモニュモニュ・・・ どうしようもない、スケベな “ぬいぐるみ” なのです。 でも、ふてくされて酒をあおりながら街をさまよう姿など、何だかオヤジの哀愁を漂わせて、身につまされてしまいます。 ほとんど予算をかけずにつくられた作品であることは、一目瞭然・・・ それが記録的な大ヒットになったのだから、製作者はウハウハです。 おそらく二匹目を狙って、今度はもうちょっとお金をかけた続編が出てくるのでしょう。 でもまぁ、この1作を見れば、それで充分ですけどね・・・
by anculucinema
| 2015-04-12 23:35
| 洋画
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