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イオンシネマで見たハリウッド作品・・・
敗戦直後、日本の厚木基地に降り立ったマッカーサー元帥から、太平洋戦争の責任者追究を命じられた部下の将校が、内外の障壁に立ち向かいながら、真実にたどり着こうと奮闘する姿を、ほのかなラブロマンスを交えながら追いかけた作品・・・ 1945年8月30日、GHQ最高司令官ダグラス・マッカーサーが日本に上陸、GHQによる本格的な日本統治が始まる。 マッカーサーは戦争犯罪人の一斉検挙とその戦争犯罪を裁くため、知日家のフェラーズ准将に調査を命じる。 一方、マッカーサーは皇室、特に天皇に対する戦争犯罪の有無の立証と、天皇が逮捕・処刑された際の、日本国民への影響をも憂慮していた。 マッカーサーの命を受け、活動を開始するフェラーズだったが、彼自身も開戦前の大学時代に知り合った、かつての恋人あやの安否を気に掛けていた。 そんな中、10日間という短い制約時間の中でフェラーズは、東条、近衛、木戸、関屋ら容疑者、関係者から聴取を行い、開戦に至る隠された真実と終戦における天皇の役割を明らかにしていくが、天皇が戦争に関与していない証拠をどうしても得ることができない。 天皇への戦犯容疑を晴らしたいフェラーズだが、それを証する具体的証拠のないまま、最終調査報告書をマッカーサーに提出せざるを得なかった。 それを読んだマッカーサーは、天皇の人物像を見定めようと、フェラーズに天皇との面会を設定するよう命じる。 8月という、時期的にはタイムリーな作品だろうと思います。 しかし、残念ながら作品の出来としては今ひとつです。 とにかく中途半端のひとことに尽きます。 ドキュメンタリーとして見るなら、どれもすでに周知の事実ばかりだし、これならテレビでNHK特集でも見た方が、はるかにリアリティがあります。 一方、フィクションとしてのラブ・ストーリーと見るなら、まったくの付け焼刃でしかなくて、それこそ別に上映されているジプリのアニメの方がずっとマシだろうと思えます。 上映第1週目だというのに、観客もまばら・・・ 内容的に見れば、感情に走った右傾化が嘆かわしい現在の風潮に、冷静で現実的な視点から一石を投じるものがあるだけに、とても残念です。 結局、天皇の戦争責任は不問に付され、逮捕、処罰されることはありませんでした。 それどころか、むしろGHQは占領政策をスムーズに進めるために、天皇を利用しようとしたのです。 この、天皇を断罪せず、天皇制を存続させたGHQのプラグマティックな判断も、この時点の情勢を考え合わせれば、やむを得ない選択だったように見えます。 しかし、責任の所在を曖昧にして明確にしなかったこの対応が、今に禍根を残すことになったのは、ほぼ間違いのない事実だと思います。 これが、責任の所在をはっきりさせない、この国の悪しき現在に連なっているのです。 福島第一原発の責任問題が結局うやむやにされているなど、まさしくその典型的な例だと云えます。 本来ならば、敗戦処理にある程度目途のついたタイミングで、昭和天皇自ら退位されるなど、何らかのけじめをつけられるのが望ましかったのではないか?と、考えさせられました。 そうすれば名実ともに「終戦」となり、中国や韓国などと今も続く確執も、また違った展開になっていたのではないか・・・? このボタンのかけ違いこそが、問題の解決をさらに難しくしつづけているのではないか?と思います。
by anculucinema
| 2015-06-13 00:17
| 洋画
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