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ベストセラー作家・天童荒太が2008年の直木賞に輝いた小説を、原作に惚れ込んで舞台化も実現させた堤幸彦監督が映画化。
作者は実際に主人公と同じ試みを体験し、7年の歳月をかけこの小説を完成させたといいます。 事故や事件で亡くなった縁もゆかりもない人たちを悼みながら旅をする青年。 彼を中心に、さまざまな事情で彼と関わりあう人々・・・ それらの人々を通して、生と死を見つめるドラマが展開します。 不慮の死を遂げた人々を〈悼む〉ため、日本全国を旅する青年・静人。 彼にとって〈悼む〉とは、死者が生前、誰に愛され、誰を愛したか、どんなことをして人に感謝されていたか、その生きている姿の記憶を心に刻みつけること。 山形に通りがかった彼は、そこでさまざまな人々に出会う。 たとえば、偽悪的なゴシップ記事を書き続け“エグノ”と揶揄されていたが、なぜか静人に引きつけられ取材をはじめる、雑誌記者・蒔野・・・ 夫に懇願されその手で彼を殺した過去をもち、今もその亡霊に苦しみながら、救いを求めつつ、いっしょに旅に同行する倖世・・・ 一方、末期癌で余命幾ばくもない状態ながら、彼を信じ「誰かを愛してほしい」と願い続ける母・巡子。 静人の「悼む」行為への偏見から、妊娠しているにもかかわらず、恋人から別れを迫られてしまった妹・美汐。 傷つき、苦しみながら、それでも前を向こうとするその母娘を支え、同じように旅に出たまま帰ってこない静人にも心を寄せる父・鷹彦と従兄弟の怜司。 静人と彼を巡るこれらの人々が、苦しみから解放され、生きることの意味と、真実の愛をみつけることができるのだろうか?・・・ ラスト近く洞窟にいたるシーンで、やっぱり結局手あかにまみれた「愛こそすべて」の結論で終わるのか?と一瞬がっかりさせられましたが、いい意味でそれは見事に裏切られました。 人が死ぬということ、そして人が生きるということを、真正面から誠実に見据えた、骨太なとてもいい作品だと思います。 きっとすぐに打ち切られるから早く見に行ったほうがいいよ、とアドバイスがあったので急いで見ましたが、その通りでした。 2週目の始まりで観客はたった4人・・・ 感情移入ができないから面白くないという意見が多く、評判はよろしくないらしい。 確かに歯の浮くような優しさとか、どうでもいいようなありふれた感動とは無縁の作品ですが・・・ じっくり考える知性よりも、すぐに訴えかけてくる感情に流される世相なのかも?・・・ だとしたら、その行き着く先はとても危うい・・・
by anculucinema
| 2016-02-15 11:00
| 邦画
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