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名門音楽学校に入学したドラマー志望の青年とスパルタ的指導で恐れられる伝説の教師が繰り広げる狂気のレッスンとそのゆくえが描かれます。
アカデミー助演男優賞ほか3部門をはじめ数々の賞に輝いた作品。 名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになりたいと決意したニーマン。 何とかして有名なフレッチャー教授の目に留まりたいと考えていた。 彼が指揮する“スタジオ・バンド”に所属すれば、成功は約束されたも同然との評判だったからだ。 そして、何とかフレッチャーの指導を受けられることになったニーマンだったが・・・ ひたすら罵声を浴びせ、生徒たちを恐怖で支配しながら、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さないフレッチャーの指導。 その指導に必死に食らいついて行くニーマンだったが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気を帯び、ニーマン自身も次第に正気を失っていく。 常にもっと上をめざすフレッチャーの狂気はさらに加速、ニーマンはギリギリのところまで追い詰められてしまう・・・ 最初から最後までとても引き締まった印象の映画です。 宣伝コピーが自画自賛する「ラスト10分間の衝撃」まで飽きさせることなくひたすら走り続ける感じです。 確かに名作と呼ばれるにふさわしい作品です。 とにかくハンパな期待は次から次へと裏切られ続けます。 そして、衝撃的というのとは少し違うけれど、それでも常識的には考えもしなかった結末に至ります。 終始、裏切り続けられる緊張で欲求不満になりかけていたこちらの心理に、思いがけないカタルシスをもたらす幕切れです。 なんとも不思議な余韻が残りました。 ジャズドラマーの話だけど、単なる音楽映画とは違います。 鬼教師と生徒との根性ドラマなんて生やさしいものでもありません。 ここで描かれるのは、才能とか情熱とか、そんなありきたりの話を超えてしまった「狂気」です。 そういう意味では現実にはありえない、ある種のファンタジーなのかも知れません。 それにしても、アンクルはこんな風にして超人的に得られた技術に支えられる音楽なんて欲しくもないですね。 ワタシが好きなのは、原始的で心のままに湧き出る感情にのみ支えられた音楽です。
by anculucinema
| 2016-08-28 23:33
| 洋画
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