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28日の「多文化まるごとフェスタ」に参加した。
そこで、栗原奈名子監督のドキュメンタリー「ブラジルから来たおじいちゃん」を観た。 昭和の始め、不況の日本からブラジルへ渡った紺野堅一さん。 ブラジルで大金を稼ごうとさまざまな苦労を重ね、気がついてみればその地に73年。 何とか成功を収め、今はサンパウロ市内で孫やひ孫に囲まれて安定した暮らしを過ごす。 しかし、そこにとどまらず、紺野さんは93歳の今も毎年ひとりで日本にやって来る。 移民の歴史を刻んだゆかりの地を再見しつつ、日本にデカセギに来ているブラジル人達を訪ね歩く。 異国に暮らした自らを顧みるように彼らの声に耳を傾け、貴重な体験から得たアドバイスを彼らに伝え歩く。 まるで、ふたつの国を生きてきた自らの足どりをひとつひとつ確かめるかのように…。 日本に職を求めて来たブラジル人たちは滞在が長期化する傾向にある。 現在のこの不況の下、彼らはさまざまな困難に直面している。 将来はどうなるのか?子供達の教育は? そんな彼らに向けるおじいちゃんのまなざしは優しくそれでいて厳しい。 安易な同情など与えない。 人生とは生きがいをみつける旅、そして幸せとは何事であれそれに満足すること。 そう語る紺野さんには、国を超えた人のありようが見えているのだ。 どこまでも透徹したおじいちゃんのモノの見方が、静かな余韻を我々の心に残してくれる。
by anculucinema
| 2014-07-23 23:22
| ドキュメンタリー
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