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2010年3月31日、滋賀会館シネマホールの上映が終了した。
95年に公設のミニシアターとして発足、03年3月いったん閉館するものの多くの存続を求める声に押され、同年6月に公設民営館として復活、現在に至っている。 その間足かけ15年にわたりずっと、小粒だが良質な映画をいつも提供し続けてくれた。 公設だった8年間は、ちょうど仕事上の責任が大きい時期で頻繁には通えなかったが、それでもこれぞというプログラムの上映には何とかして駆けつけたものだ。 また03年の閉館の際には、危機感に駆られ、居ても立ってもいられなくなり存続運動に参加した。 2ヶ月の休館はあったが、その後の復活は本当にうれしい出来事だった。 それ以来、ホールの存続のためには観客として一回でも多くここに通うことが大切と、時間の許すかぎり足を運んだものだ。 しかし今回はさすがに、さまざまな条件から見てこれ以上続けることはどうしても無理と知った。 少し前からわかっていたことだし、如何とも仕様のない事だったのだけれど、もう今までのようにはここで映画を見ることが出来なくなると思うと、やはり残念で哀しい気持ちがこみ上げてくる。 当日、18時30分からのラストショー「ラッチョ・ドローム」は満員の盛況。 両隣の席にも他の観客が詰まっているなんて、ここではおそらく初めての経験だ。 今までもこんな風にずっといつも満員だったらと、つい詮無きことも考えてしまう。 「ラッチョ・ドローム」は、ロマ(ジプシー)のたどった北インドから中近東、東欧からフランス、スペインに至る歴史を、各地に残る彼らの音楽のみで構成したドキュメンタリー。 住む地を持たず、迫害にさらされながらも追われるように暮らし続けたロマ達の歌は、ふるえるようなコブシが特徴だ。 そのよるべなく風に漂う歌声がいつまでも心に残り、切なくほろ苦いラストショーとなった。
by anculucinema
| 2014-07-23 23:25
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