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1954年に東宝が製作・公開した<ゴジラ>第1作のデジタルリマスター版を「TOHOシネマズ二条」で・・・
実は映画の怪獣ものって大好きなんです。 「ジュラシック・パーク」なんて全作見たし、最近のダイナソーなんかもよく見ています。 なぜなんでしょうね?・・・ 頭の中がいまだ子供のままなのかも知れません。 海底に潜んでいた太古の怪獣「ゴジラ」が水爆実験により目を覚まし首都東京を襲撃する、というおなじみのストーリーです。 当時社会問題となっていた、ビキニ環礁での核実験と第五福竜丸の被爆事件をモチーフに、東宝が得意とする特撮技術を駆使するべく企画されました。 ハリウッドの特撮映画からの影響も大きいようです。 助けられた生存者たちは、口々に巨大な怪獣を目撃したと訴える。 古生物学者や助手の娘、その恋人でサルベージ機関の所長らで結成された調査団が、事件現場に近い島に派遣され、やがて彼らの前にその怪獣が姿を現す。 島の古い言い伝えから「ゴジラ」と命名された怪獣は、密かに生き残っていた太古の生物で、繰り返される水爆実験の放射能の影響で目を覚ましたものだと認められ、対応が検討される。 しかし、その強大な力に人間たちはなすすべもなく、ついに東京に上陸した怪獣ゴジラは街をことごとく火の海に変え、破壊の限りを尽くす。 その頃、古生物学者の愛弟子で人間嫌いの一風変わった科学者がゴジラにも有効な発明を実現させていた。 しかし、それは核技術にも匹敵する恐るべき発明だった。 その技術がいつか悪用されることを恐れ、使用をためらう発明者だったのだが… 子ども向けの印象が強いゴジラですが、それはこの映画の支持者に子どもが多かったことから、次第にそちらへとシフトさせたからで、この第1作目はとてもシリアスな映画として秀逸の出来です。 とても子ども向け映画なんて呼べない作品です。 そして、敗戦9年目という時代背景がそうさせるのでしょうか、反戦の色合いがとても濃い。 ゴジラの登場シーンを除けば、東京空襲の惨状を目の当たりにさせるドキュメンタリーと何ら違わない、そんな風に感じました。 戦争で夫を亡くしたと思しき女性が、迫り来るゴジラを前に子どもたちを抱き寄せ、「もうすぐお父さんのところへ行くのよ!」と語りかけるシーンなど、小さなエピソードですが戦争の傷あとを生々しく伝えます。 核軍拡競争としての水爆実験に揺り起こされて、それがまたもや日本を襲う・・・ ゴジラは、人間の身勝手さが生み出した戦争の象徴そのものとして描かれているのだと思いました。 そして、戦争は二度とイヤだ!という叫びが、映画全体のメッセージとしてヒシヒシと伝わって来るようでした。 この第1作目が、まもなく公開されるハリウッドの「ゴジラ」がらみで上映されたのは明らかです。 さて、ハリウッド版はこのオリジナルの精神をどんな風に反映させているのか? そのあたりも楽しみに公開を待ちたいと思っています。
by anculucinema
| 2015-10-04 23:43
| 邦画
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