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先日見た、東宝1954年オリジナルの<ゴジラ>リマスター版・・・
あの時期の公開は、当然このハリウッド版の "露払い" の役割だったのは明白・・・ ハリウッドでは1998年にもローランド・エメリッヒ監督で制作されたのですが、あれはイグアナみたいで全くの不評でした。 今回はすべてにおいて、1954年のオリジナルに忠実との触れ込みなので、楽しみにしつつ見ました。 物語はまず1999年。 日本の生物学者、芹沢博士がフィリピンの炭鉱で発見された巨大な化石と出会うところから始まります。 そこには何かが這い出た痕跡が・・・ 同じころ、日本の原子力発電所で謎の振動による爆発事故が発生。 技師のジョーはそこで調査に原子炉に入った妻サンドラを失う。 それから15年後の2014年。 米軍爆発物処理班隊員になっていたジョーの息子フォードに、父が日本で逮捕されたとの知らせが入る。 原発事故の真相を探り続けていた父ジョーは、立ち入り禁止区域に侵入したのだという。 父を助けようと日本を訪れた彼は、原発崩壊事故の本当の原因を調べたいという父の熱意に促され、再び侵入禁止区域に足を踏み入れる。 そして二人は、そこで思いも寄らぬ光景を目の当たりにする。 オリジナル版は反核・反戦をキチンと全面に押し出していました。 この作品でも冒頭、第2次大戦後の核軍拡の流れを捉える記録フィルムが流されます。 日本での原発のメルトダウン、立ち入り禁止区域の一方的な設定、そしてその隠ぺい工作など、日本ではとうてい踏み込めない領域にまで切り込むのか?と期待をさせつつ始まるのですが・・・ いつのまにか話がドンドンちがう方向へと進んでしまい、結局は怪獣同士が相争うアクションプログラムピクチャーと化してしまいました。 もちろん、この手のエンタメに堅いことを求めるのはヤボって承知してますが・・・ それにしても、過去の水爆実験は実は「あれ」を殺すためだった!というコジツケはなんぼ何でもあきまへん。 水爆実験が凶暴なゴジラを揺り起し、再び人類を恐怖に落とし入れるという、オリジナルの反核のメッセージをないがしろにしてしまいます。 しかも、前半あちこちで謎の怪現象を巻き起こし、パニックを引き起こしたのは、実はゴジラではなくムートという未確認巨大生物。 生態系の頂点に立つゴジラは、その動きを察知して動き出したのだ、と明らかにされます。 このムートというのが、またワケのわからないシロモノ。 ギーガーの手になるエイリアンを彷彿とさせる、何ともメカニカルな感じで、ちっともリアリティがない。 未確認といえども地球上の生物という設定なので、もうちょっとその辺にいてもおかしくない造形にしてほしかったなぁ。 で、クライマックスはゴジラとこの雌雄のムートとの一騎打ちとなり、ゴジラがこの暴れモノを駆逐するというオチになってます。 死闘を制して海に戻るゴジラに、誰からともなく 『 ゴジラ いいヒト!』 の声が掛かる。 これじゃあまるで、東宝時代の子供向けヒーローだったゴジラ (シェーッ!なんてポーズしてたあのフザケたヤツ) じゃあないの? アホらしゅうて、あいた口がふさがりまへんでしたわ・・・ うっとうしいメガネかけて見たのに、3Dの効果もほとんど感じなかったし・・・ さっそく続編の製作が決まったようですが、次回作はもう見ないと思います。
by anculucinema
| 2015-10-04 23:53
| 洋画
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