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今や伝説となったロックバンド、ザ・バンドの歴史をメンバーのひとり ロビー・ロバートソンの視点から捉えたドキュメンタリーフィルム。 その結成から、ボブ・ディランとのセッション、メンバーそれぞれの友情といつの間にかそこに忍び寄る確執、そして解散に至るまで・・・ それらを貴重な映像資料やインタビューなどで辿ります。 ブルース・スプリングスティーンやエリック・クラプトンなどが彼らについて熱く語り、製作総指揮に「ラスト・ワルツ」のマーティン・スコセッシやロン・ハワードが加わります。 デビューアルバムのタイトルにもなった、ニューヨーク郊外ウッドストックにある「ビッグ・ピンク」と呼ばれた自前のスタジオでのセッション。 メンバーはそこで友情を深め、独自の音楽を生み出す一方、そこには軋轢(あつれき)も生まれます。 そして1976年11月25日、のちに伝説となったライブ「ラスト・ワルツ」がサンフランシスコのウィンターランド・ボールルームで開催され・・・ 奇しくもそれが本当の解散ライブとなってしまいました。 ザ・バンドという稀有なグループの回顧録というより、あくまでその一員だったロビー・ロバートソンの自伝として理解するべき作品です。 その意味では一部のファンの片寄っているという批判は当たらないと思います。 それでもザ・バンドの歩みはしっかり記録されていました。 前作「ラストワルツ」の紹介でも述べましたが、アンクルもこういうサウンドを、と目ざした憧れの音楽でした。 決して奇をてらわず、必要な要素だけを残し、余計な装飾は一切なし・・・ 研ぎ澄まされていながら、それでいて温かみを残す、奇跡のようなサウンドだったと思います。 アンクルは弾き語りという違った演奏スタイルですが、そのベーシックなエッセンスは失うことのないよう常に心掛けます。 5人だったメンバーのうち3人までが既に逝き、その意味でもロビーが語るしかない現状なのですが・・・ それでもここにはあのザ・バンドの躍動が今もしっかりと息づいていて、胸に迫りました。 今見ても決して古びない、地に足の着いた確固とした音楽。 グループの確執はいかにも人間的ですが、それらすべてを呑み込んでなお光を放つ存在感・・・ ルーツミュージックの凄みを感じます。
by anculucinema
| 2021-02-21 17:23
| ドキュメンタリー
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